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実はこれもアレルギー?関節リウマチについて

関節リウマチは自己免疫疾患の1つです。
また、膠原病の1つともされています。

免疫システムは、細菌などの自分にとって外的であるものを攻撃して排除する働きです。
しかし、この免疫システムが何らかの原因で狂ってしまって、自分自身の体を攻撃してしまうのが、自己免疫疾患です。
膠原病は、その中でも結合組織を侵すものを言います。
膠原病は全身性の炎症性疾患とも説明されています。

関節リウマチは、まさに全身性の炎症性疾患です。
関節炎が主な症状ですが、もう少し厳密に言うと、関節の中の滑膜という部分が炎症を起こす、滑膜炎がメインの疾患です。
滑膜炎が進行すると、関節軟骨や骨の破壊がおこり、関節が変形し、最悪の場合は関節が破壊されることもあります。
また、関節痛だけではなく、全身倦怠感や微熱や食欲不振が見られたり、目の強膜炎やドライアイ、間質性肺炎などを合併することもあります。

特徴的なのは、起床時の指のこわばりです。
朝起きた時に、指がこわばって曲げにくくなったり、グーやチョキができにくくなります。
更年期障害でもこのような症状は出ますが、更年期障害の場合は、5~15分ほどでこわばりが取れてきます。
しかし、関節リウマチの場合は20分も30分も、起床後にこわばりが続きます。

また、起床後だけではなく、携帯電話を持って20分ほど話をしていると、その形のまま手が固まってしまって開きにくくなります。
これも、こわばりの一種で、手を動かさないでいると、こわばってきます。

この関節リウマチは、アレルギーの一種だと捉えることも、できます。
実際に幼い頃にアレルギーがあって、社会人になる頃にはアレルギーも良くなってきた人が、その代わりにと言った感じで関節リウマチになるケースが時々あります。

アレルギーにはI型からIV型まで4つのタイプがあります。
一般的にアレルギーと呼ばれているのはI型アレルギーです。
気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アナフィラキシーショック、じんま疹などがI型に分類されています。

関節リウマチはIII型アレルギーに分類されるので、気管支喘息やアトピー性皮膚炎やじんま疹とはタイプは違います。
しかし、病気が発症したメカニズムの側面から考えると、どちらも過剰な免疫反応によって発症します。
高校や中学の生物の時間に、抗原抗体反応というものを習ったと思いますが、関節リウマチも気管支喘息などのI型アレルギーも、いずれもこの抗原抗体反応が根底になっています。

関節リウマチ以外のIII型アレルギーとは

アレルギーとは、免疫反応の結果もたらされた生体の傷害だと定義されています。
免疫反応は、細菌やウイルスなどの異物を体内に侵入させないために機能しています。
そして生体に有利に働くのが免疫反応です。

しかし、この免疫反応が生体に不利に働く場合が、アレルギーです。
免疫反応が過剰に働いて、本来は異物ではないものまで異物だと勘違いをして攻撃してしまいます。

I型のアレルギーは、即時型と呼ばれています。
異物だと思って生体が反応するまでに、15分から30分ほどしかかかりません。
食べ物によるアナフィラキシーショックは、食べてから即時に症状が出ることからも判るでしょう。

それに対してIII型アレルギーは免疫複合体型と呼ばれています。
抗原と抗体が結合した免疫複合体が、組織に沈着して組織を傷害することで、症状が出ます。
通常、生体が異物だと思ってから反応するまでに4~8時間かかるとされています。

III型アレルギーに分類されている疾患には、急性糸球体腎炎やループス腎炎、血清病、過敏性肺炎などがあります。
急性糸球体腎炎は、3歳から10歳くらいの小児、特に男児に好発する疾患です。
A群β溶連菌による感染で咽頭炎や扁桃炎で喉の痛みを訴えて、10日から2週間後に浮腫みなどの症状が出るのが典型的なパターンです。
浮腫みは特にまぶたで目立ちます。
約3分の1の症例で肉眼的血尿が見られます。
肉眼で見る限りでは血尿ではなくても、顕微鏡で尿を見ると赤血球が出ている顕微鏡的血尿は、ほぼ全例で見られます。
血圧が高くなることもあります。
また、尿が出にくくなります。

ループス腎炎は、膠原病の1つの全身性エリテマトーデスでよく見られる腎炎です。
血清病と言うのは、動物からとった血清を注射して起きるアレルギーです。
抗原と抗体が免疫複合体となって、血管に沈着して腎臓や関節に障害を起こします。

I型アレルギーではIgEが増えますが、III型アレルギーでは、IgEではなくIgGやIgMが増え、補体というものが関与します。
IgE、IgG、補体は採血で調べることができます。